フレーム ON/OFF

DVD-BOXTを買ってみました

2009年11月20日、待望のDVD-BOXが発売されました。
BOX-Tの内容は、初期三部作〜魔胎伝までと劇場版、魔胎伝インターナショナルの全7作品。国内版DVD、北米版DVDともに廃盤となってしまっている現在、唯一普通に入手可能な映像メディアとなります。

と、いうわけで喜び勇んで買ってみました。以下、ご報告。


【1】内容

■前田俊夫描き下ろしジャケットの特製アートケース
7枚組をトールサイズ1ケースに収納。ジャケットは描き下ろしの恵と天邪鬼。絵柄の好き嫌いは置いといて、結構いい感じ。
■ピクチャーレーベル
ピクチャーレーベルの絵柄は、各作品の過去のジャケット画像。
■16Pスペシャルブックレット
メインキャラの設定資料と各作品のレビュー、前田俊夫インタビュー。設定資料はともかく、インタビューは先生の現況報告がほとんどで、作品への言及はほぼ無しなので、正直な話、見るべき所は……。

【2】画質・音質について

もともとリマスターしてるわけでもないので、それほど期待はしていませんでした。
実際のところ、画質に関しては1作目以外は「まあ、こんなものかな」程度です。ただし1作目のみ、なんでこんなにと思うくらい悪い画質。(だからと言って他のも良画質とは言いがたいのですが)

左が1作目のDVD画像のキャプチャ切り抜き、右が自前でLDから録画した画像(エンコード時に軽くノイズ削減フィルタ処理)の切抜きです。
DVD画像の方が粒子が粗く、かなりぼやけているのがわかると思います。

さて、劇場版。100分以上あるのに2層ではなく無理矢理1層で収録している割に画質は1作目よりもマシなんですが、問題はそんな所よりも……音声が「モノラル」ですよ?
疑問に思って確認しましたが、LDも北米版DVDも普通にステレオ収録です。なんでモノラル1cn?

【3】修正について

今回のグリーンバニー版はかなり修正がきつくなってるということで、2ちゃんねるでもちょっと話題になっていましたが、買ってみたところやっぱりその通りでした。

基本的に最初からボカシがかかっていた部分には、さらに上からモザイクがかかっています。
また、ボカシがなく黒塗りで潰されていた局部(魔胎伝の車中フェラや縦ロールちゃんのシーンなど)にも、上からモザイクがかかっています。

修正基準が全然わかりません。例えば1作目の看護婦さんシーン。服を破られた所で、股間にモザイクが追加されています。でも、劇場版のまったく同じシーンにはモザイクは追加されていません。
また、2作目の恵のシーンの魔物の触手にはモザイクがかかっていますが、魔胎伝の虎鵬鬼の三本チンポにはモザイクはかかっていません。(ただし、挿入後のピストン描写の部分にはしっかりモザイクがかかってます)。
ついでに2作目の仁木の魔界チンポも、つける前からがっちりモザイク。

さらにラストシーン。崩壊した街で破壊の限りを尽くす破壊の鬼と化した南雲の股間から生えている触手にバッチリモザイク。それもものすごく大きなもので、シーンによっては(誇張抜きで)画面の半分がモザイクに覆われます。あの鳥肌ものの「天邪鬼の台詞〜南雲の咆哮」のラストシーンも、そのせいで台無し。正直、最悪です。

ちなみに、2ちゃんで話題に出てて気になっていた「黒子の股間」ですが、まるで親の仇のように、どんな小さなシーンでも黒子の股間には必ずモザイクが入ってます。ブックレットの黒子の設定画にすら股間モザイク。いくらなんでも。




【4】気になった所

■初期三部作の学園名の部分が劇場版のものに差し替えられている。
「名神中学校」はさすがにマズかったのか、「明神学園」版のものになってます。ついでに、3作目のオープニングのテロップの「中学生」の部分も「普通の学生」に変更されてます。ご時勢柄、気を遣うのはわかるんですが……。
■魔胎伝インターナショナルは字幕のON/OFFあり
まあ、最初のシーンだけなんですが。ものすごく意味が無いですね。
■魔胎伝のナチスドイツマーク
再生冒頭でも注意書きで触れられてますが、ナチスドイツの鉤十字が裏返しになってます。
■魔胎伝のバージョン?
最初の落下ボブ娘のシーンですが、まとめると「ビデオ上巻にはボカし有り、インタではボカしなし、ただしLD版インタはボカし有り」です。が、グリーンバニー版は上巻、インタ両方ともボカしなし。さらになぜかモザイクも追加されてません。
■特典映像について
魔胎伝インタの予告編と初期三部作のエロシーン詰め合わせが特典としてついていますが、これはLD-BOXの特典でついてたやつそのままですね。予告にまでわざわざモザイク追加してますが。



正直に言います。

コレクションとして以外に買う意味無し。
……モザイクひどすぎるよ。