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PCゲーム版「超神伝説 うろつき童子」
(1990年発売 フェアリーテール)

明美が襲われてから数日後。わいは子分の黒子と一緒に超神探しを続けていた。
ちなみに明美は自分を助けてくれたのが南雲だと思ったらしく、なんやいい雰囲気になっとった。まったく、何が幸いするかわからんもんや。

探していた最後の超神候補、テニス部の坂本に会うことができたが、どうやらヤツは人間ではないらしい。深夜の宿直室で悲鳴が聞こえると言うアヤシゲな噂を教えられた。しゃあない、後でチェックしてみよか。

さらに学校をうろついとると、仁木といううじうじしたヤツが明美と南雲を見ているのを見つけた。尾崎の親衛隊の京子っちゅーヤツにからかわれたり、見ていて痛々しいヤツやった。まあ、わいが口出しすることでもないんやけどな。

なかなか超神探しがうまくいかん。焦るわいの前に、南雲が現れた。何でも、尾崎に誘われて夜中にどこかに行くことになったから、わいについてきて欲しいと言う。尾崎と南雲っちゅー組み合わせも珍しい。気になったわいはついていくことにした。

尾崎に連れて行かれたところはキャバレーやった。まったく、高校生の癖になんちゅーやっちゃ。南雲にはちょっと刺激が強すぎたみたいや。そりゃまあ、あちこちで乱交まがいのことをしてりゃしゃあない。わいにはミミという彼女がいるから、とりあえず酒を飲むことにした。思ったよりも強い酒だったらしく、何杯か飲むと眠くなってきた……。

が、そのとき尾崎の叫び声がした。しまった! キャバレーの女どもは超神抹殺のための魔界の妖魔たちやったんや!
その時、尾崎の体から強烈なエネルギーがほとばしった! エネルギーは妖魔どもを焼き尽くしたが、その後にはミイラのようになった尾崎の死体が残っていた。尾崎は超神やなかったのか……。

学校に戻ったわいは、黒子に命じて尾崎の記憶を探らせるとともに、坂本が言っていた宿直室を調べてみることにした。
宿直室からは血の匂いがしていた。嫌な予感を感じたわいが踏み込むと、そこには久美子の無残な死体があった。
そして、そこにいたのが坂本……いや、魔界の餓鬼やった。
人間を家畜として考える餓鬼も、本気になったわいの敵やなかった。ただ、久美子はいい娘やっただけに、やりきれない思いがわいの中には残っていた。

黒子が解析した尾崎の記憶には、山下ひとみとヤっている最中、誰かにその現場を覗かれたという記憶があった。その時、尾崎はそいつの血をなめ、そのせいで擬似的に超神の力を得たらしい。と言うことは、その覗いてたヤツが超神かもしれない。明日、直接ひとみに会って確かめよう。
しかし、今日はもう疲れた。わいはそのまま教室で眠りについた……。

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