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未来篇が完結してすぐにリリースされたのが放浪篇、別名インフェルノロードです。前作からの完全な続編となっており、未来篇の最後でパーティを組むことになった面子の大阪への旅の話です。

このうち、第一話+第二話と第三話はまったく別物となっており、第一話+第二話で独立したエピソードとなっています。ので、後でリリースされた「狂王篇劇場V2」では第一話+第二話は丸々カットされていました。なお、放浪篇の総集編である「邪淫姦全版」では、ビデオ版では訳のわからなかったラストに、狂王vs偽超神の戦いというオチが新作カットとして追加されています。

中途半端な感じは否めないのですが、昔から古典SFでは良くある「恐るべき子どもたち」をテーマに、超神の築く新しい世界と絡めた第一話+第二話のエピソードは、実は結構良作だと思います。ただし、「うろつき童子」全体の流れとして必要性があまりないのもまた事実で……。

第一話「秘密の花園」
第二話「神への長い道」


[ストーリー]

シーザーズパレス崩壊後、大阪の超神のもとへむかう武獣一行は、ケンとユミという少年少女と出会う。彼らはとある町から逃げ出してきたのだった。そこは子どもたちが超能力を使って大人たちを支配する町だった。大人になると能力を失い、家畜同然の扱いとなるのである。しかし、追っ手がかかり二人は町に連れ返される。武獣一行もまたその町へと招待されることになる。
その町を支配する少年、エルスと謎に包まれたその兄ファルス。
そしてヒミはこの奇妙な町の秘密を知ることになる……。


[ひとことツッコミ]

・未来篇でヒミと一緒に旅立った武獣以外のメンバーは、ルドル、ガシム、イダテン、D-9の4人。未来篇ではその他大勢キャラだったせいで、まさかヒミと一緒に旅することになるとは思わず、名前なんか知らなかった人も多いかと思われます。いや自分もDVD見直して調べたんですけどね。

・近未来SFでは「超能力を持った新世代の子どもたち」といったテーマの作品はメジャーです。大抵その残酷性をメインに描かれているのですが、うろつき童子のように大人の性管理についてまで触れられたものは無かったと。乱交させられてる大人を無邪気な表情で見ながら、小学校の給食(三角パックの牛乳……どこで作ってるのかが気になる(笑))を食べている子供たち。かなり不気味です。

・乱交を見て顔を真っ赤にして目を手で覆い隠そうとするヒミに萌え。

・エリスに擦り寄る裸の女たち。エリスの表情を見ていると多分母親を思い出していたのかも、とは思うのですが……。半ズボン越しに股間触られたりして、ちょっとドキドキ(笑)。ちなみに北米版ではこのシーンまるまる削除されてます。やっぱりチャイルドポルノにひっかかるんだろうなあ。ドイツ版には残ってたらしいですが。でも、未来篇のヒミの全裸はいいのか?

・見せしめとして魔人に犯されるユミと、それを見せつけられながら逆レイプされるケン。ここって二人の悲痛な感情を表現する上で結構重要なシーンだと思うのですが、ケンの方は北米版ではカット。これもチャイルドポルノがらみ? でも、それで引っかかるならユミの方もヤバいだろうし。なんでカットされてるんでしょ?

・結局、超神による新人類の実験場、というオチだったわけですが……。あれ? 未来篇〜放浪篇の超神って魔界の王が化けた偽者ってオチでしたよ? 魔界の王は狂王の力を得て世界を支配しようとしていたわけで……。ってことはあの子供たちは魔界の王が覇権を握った際の兵隊だったのかなぁ、と好意的解釈。でも霧の影響範囲から出たら死んじゃうし、生まれてくるのは普通に人間のお腹からだから成長に時間もかかるんだろうし、効率悪すぎ。まあ、完結篇でも新人類云々の話は出てくるから、扱いとしてはその伏線程度と思っておくのが吉かも。(後付設定ということは置いといて)

◆超神伝説うろつき童子 未来篇4 ◆超神伝説うろつき童子 放浪篇3