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第三話「旅、果つる処」


[ストーリー]

天邪鬼との戦いで力を失ったミュンヒハウゼンは、水角獣の妹である妖炎姫に接近し洗脳。その力によって甦り、狂王の力を手にするための策略をめぐらせていた。
一方、ヒミの体にも異変が起きていた。熱で苦しむヒミの身を案じ、一行が立ち寄った村。そこはミュンヒハウゼンが仕掛けた罠だった。
融合されたマケモノを動力として飛ぶおぞましい飛行船・魔界蟲の中で、襲いくる妖炎姫配下の妖鬼と壮絶な戦いを繰り広げる武獣たち。
天邪鬼を追い詰める妖炎姫。
そして仲間たちが次々と死んでいく中、ヒミに迫るミュンヒハウゼン。

しかしその時、狂王の力が覚醒する……。


[ひとことツッコミ]

・第三話になると唐突に話は変わり、水角獣の妹・妖炎姫とミュンヒハウゼンが登場。ミュンヒハウゼンが妖炎姫に見せる悪夢の中では、天邪鬼への憎悪を駆り立てるためか水角獣は人道的でカッコよく、天邪鬼は非道になっています。天邪鬼が線路に赤ん坊を放り込んだりする描写もありますが、実は原作では平気で赤ん坊を川の中に投げ落としたりしてるので、それがモチーフなのかも。

・作中のテロップでは妖炎姫ですが、ジャケ裏のあらすじでは妖炎鬼になってます。ちなみに、北米版のテロップはYo-En Hime。読み間違い(笑)。

・妖炎姫の力を吸い取り、魔人の力を手に入れ甦ったミュンヒハウゼン。魔胎伝では天邪鬼に破れ、未来篇では超神に破れ、そのたびに復活してきてるわけですが……いくら希代のオカルティストとは言え、どこまで人間離れすれば気が済むのか。

・マケモノの融合した巨大な妖鬼やグロテスクな飛行船など、インパクトのあるオブジェクトが多い第三巻。でも、巨大妖鬼は何度見ても某巨神兵を思い出してしまう……。

・ところで、天邪鬼にくっついてる黒子二匹。お前ら、第一話、第二話でくっついてたのとは別人だろ。

・ヒミを異性として意識し、最後まで守ろうとするイダテン。彼がヒミに渡したのは、初期三部作で仁木が最後まで大事に持っていたモグラのマスコット。彼の村に古くから伝わるものとのこと。仁木自体水角獣の寄代にされてしまってもう影も形もないわけなので、イダテンの村と仁木とは多分何の関係も無いはずですが、どういうわけかマスコットだけがめぐりめぐって狂王の所に来るというのも数奇な運命かと。そういやイダテンのそばかすも仁木を連想させるなあ。勘繰りすぎかな?

・で、イダテンはヒミを守って倒れたわけですが、その直後に狂王の力が発動。さようならミュンヒハウゼン。で、ビデオ版ではここで終わりですが、後に出た総集篇ではさらに追加シーンとして偽超神と狂王のシーンが追加。いきなり「兄さん」とか言って超神とSEXしはじめるヒミ。イダテンがかわいそうすぎる……(泣)。

・「わしらマケモノが誰によって何のためにこの世に生まれ出たのか、それを知りたい」というガシムのセリフが未来篇〜放浪篇のひとつの裏テーマだったと思うのですが、勿論無視。それどころかリセットボタンによりマケモノの存在抹消。ひどい……。「マケモノは超神の予想を超えた存在」とまで言われてたのに……。


・……ところで武獣、どこ行った?

 

◆超神伝説うろつき童子 放浪篇1・2 ◆超神伝説うろつき童子 完結篇1